★人は死ぬのだぜ。名を惜しまんかッ!「舛添要一」!!

名を惜しまんか、舛添要一!

 

「舛添要一」という男のことを考えている。
”海外大名出張”で男を下げた現職都知事である。
きょう、スキャンダルが明るみに出て以来初めて都議会に出席して所信表明を行った。
一度信用を失った男の言を、誰が信じるというのだろうか。

 

この男、67歳。
私より一つ上の「団塊世代・新高齢者」集団に属する。

 

以前はここまで嫌われてはいなかった。
都職員の中では”待望論”があったとも聞く。
青島 幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹と「政策よりも口が先」のタレント都知事の系譜が続き、”待望の”実務家に見えたのだろう。

 

所信表明で「舛添要一」はマンガのようなことを言っている。
「航空機のファーストクラス、宿泊時のスイートルームは使用しない」
「(公用車については)厳格な運用の徹底を致します」

 

家族旅行のホテル代を公費で払ったり、世田谷の自宅近くの飲食店で「家族の分?」と疑われる飲み食いをしてみたり、”大名出張”の無駄遣い数千万円に比べれば、そこら辺のおっさんと同じ程度のみみっちい”家計の節約”ぶりである。
政治を語る以前に、人間の小ささを見せつけてしまった。

 

各紙、各テレビ局、かまびすしい。
吝嗇(りんしょく・けち)ぶりがまことにわかりやすいので標的になるのだろう。
きょうはきょうで「週刊文春WEB」の報道によると、「舛添要一」が男を上げたとされる実母の介護をめぐって<実姉に”恫喝文書”を送った>というスクープ記事があす2日早朝にも発表されるらしい。
人気の大もととなったストーリーの”裏”に迫るようだ。
池に落ちた犬は石を投げられる態になってきた。

※詳しくはコチラをご参照ください。

 

「舛添要一」にはなんの恨みもつらみもない。
ただ、名を惜しまん男だなぁ、と思うのである。
私の基準はいつも「人は死ぬのだぜ」に立ち返る。
人は死んであの世に何を持っていけるのだろう?

 

何も。
なんにも持ってはいけない。
当たり前のことだ、この「当たり前」を団塊世代の諸氏よ、そろそろ真剣に考えたらいかがだろうか。
公金に払わせて私費の節約に励んで貯め込んだところで、そんな金、1円だって持ってはいけない。
棺桶に入れて価値ある金は、三途の川の渡し賃「六文銭」くらいなものである。

 

形なきもの、名誉や汚名も持ってはいけない。
しかし人というもの、「名誉」のことはすぐに忘れるが、「汚名」不祥事についてはなかなか忘れない。
「舛添要一」クラスの人物が100年後の歴史に残っているとは思えないが、残っていたとしても
「一連の不祥事で辞めた」ということの方が大きいのだろう。

 

汚名は残ってしまう、残念ながら。
ならばせめて日本人好みの「潔さ」にすがってみたらどうか。
やってることはすがすがしくなかったが、「あのあきらめだけは政治家らしくなかったよね」「まだ、ましだったね」と認めてくれる人がいるかもしれない。

 

都の金を使ったり、会社の金を自分のために使ったりなんか、政治家、経営者、事業家なら誰でもやっているじゃないか、とこぼすなかれ!
心ある事業家はそんなことはしない。
不始末なことは「名前」を汚すのだ。
私は名もない庶民だが、そういう感覚は持っている。

 

ふつうの人のその感覚が、ケチくさい一連の”事件”をここまで大きなものにしているのだと思う。
世間をなめてもらっては困る!
以上、「舛添要一」と同じくらい歳をとって、ようやくわかってきた感覚である。

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ジャーナリスト石川秀樹相続指南処行政書士)>

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石川 秀樹

遺言、相続対策と家族信託の専門家です。特に最近は家族や事業を守るための民事信託への関心を強めています。遺言書や成年後見といった「民法」の法律体系の下では解決できない事案を、信託を使えば答えを導き出すことができるからです。
40年間、ジャーナリストでした。去る人、承継する人の想いがよりよくかみ合うようにお手伝いしていきます。

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俺丸200

石川秀樹

1950年生。ジャーナリストです。相続対策家(行政書士)。小さな出版社の社長でもあります。何を書いてもユニーク。考え方がまともなだけなんですが。このブログは遺言相続、家族信託、それと老後のあれこれについてが中心。

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