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■遺言書は大きな”権力”です
動画では冒頭、「R45(45歳以下禁止)」としました。
遺言とは関係ない壮年世代だから、ではありません。
「禁止」すればかえって興味をもつでしょう?
本を造っているうちに気づいたのですが、
遺言書を書くというのはトンデモナイ権力ですね。
私自身、父と同居していますから
『父に遺言なんか書かれちゃ、たまらないな』と思いました。
同居は罪です、人間ですから互いにあつれきが生じる。
感情的にもなるし、意趣返ししたくもなる。
その勢いで「遺言書」も書かれたらと・・・・。
でも逆に言うと、遺言を書くということは残り火に火を点けます。
老年を嘆いても仕方ない、わが身は滅びても家族は幸せになってほしい。
遺言書はそれを真摯に考える機会です、『こうしちゃあ、いられない』。
著者の佐々木悠次さんは御年70歳ですが、
「老人たちを鼓舞したい」とまさにその点を強調しています。
「最後は家族のため、公平に(権力を)使ってくれますよ」
年の功はダテじゃない、という確信もあるようです。
■らくらく方式は”コロンブスの卵”
さて、「遺言を書きましょう」といってもどう書いたらいいのか、
ふつうの人にはさっぱりわからないはずです。
本を読めば必ず「登記簿通り書け」とか「数字を間違えるな」とか、
『法務局なんて行ったこともないし』と戸惑うばかりでしょう。
でもご安心ください、佐々木さんが「らくらく方式」を発見しました。
それまで佐々木さん自身、厳密に書かなければと思い込んでいました。
転機は、90歳老人が「遺言書を書きたい」訪ねてきたことです。
『複雑な案件を1個1個書くなんて、とても無理なんじゃないか』
悩みながら、書き方をいろいろ調べてみたのです。
持ち前の”足で調べる”行動力で、専門家を訪ね歩きました。
すると法務局の登記官も司法書士も同じことをいいます。
「財産処分をどうしたいかが判ればいいんです」
自筆遺言は民法が規定している国民の権利なんですよ。
だから遺言書にかかわる法の番人たちは、
できる限り遺言者の意思をくみ取ろうとするのです。
目からウロコが落ちる思いとはこのことでした。
弁護士らは法の本旨を忘れ「正確さ」ばかりを強調したのです。
簡単、らくらくな書き方でいいんだと、
<いいんだどころではない、法が求めたのはこれだ!>
大発見! まさに”コロンブスの卵”のようでした。
■この発見をみんなと共有しましょう
この発見をみんなのものにしたい、というのがこの本です。
必要にして十分な文例を載せました。
細かい文例を知りたければ、ご相談ください。
「本を買ったがもう1つ確信が持てない」というなら
書いた遺言書をお持ちください。
これで大丈夫かどうか、点検くらいしますよ。
「静岡県遺言書協会」はそのためにあります。
自筆遺言書の相談は無料で対応しています。
「R45」はシャレですから、若い人もどうぞこの本をお読みください。
青・壮・老年の世代間争闘を起こしたくて出版するのではありません。
遺言を書くなら、ぜひ家族に相談を。
財産はたった1人で築けるものではありません。
かかわった多くの人がいたからこその”結果”です。
人生最後の大仕事を上手にやってのけてください。
若い世代はリスペクトを込めて見守ってください。
相続は「当然の権利」なわけではありません。
贈る人からすべてを引き継ぐ覚悟を育ててください。
『らくらく遺言』からそういう話し合いが生まれれば、
著者名利、出版人冥利に尽きるというものです。
※ブログに使ったイラストは剣持暁穂さんの作品です。
◆『らくらく遺言(遺言)』
書籍版=A5判、2色刷り、104ページ、税込800円
静岡県内有力書店とAmazonで発売中。
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<行政書士石川秀樹>