★ちょっと待って、節税贈与! あなたの老後は大丈夫ですか?

節税のための贈与に待った!

 

節税贈与ですか⁉ ちょっとお待ちください。
あなたの老後は本当に大丈夫ですか?
あなた1人がリスクを背負うことにならないように、ここは冷静に検討してみましょう。

 

■あなただけリスクを負うんですか?

老後のリスクはけっこう高いです。
私たちは”きょうの自分”が、あしたも、来年も、10年、いや、ずっと先まで続くと無意識に思っています。
でも加齢に伴って、心身共にさまざまな変化が起こります。
そうしたときに、あなたが頼みにするのはなんですか?

 

話し出すときりもなく悲観的な予測を言うことはできますが、やめておきましょう。
ご夫婦ふたりでお暮しの場合、どちらかが先に亡くなります。
あなたが残ったとき、あなたは独り暮らしをするのでしょうか。
それともお子さんの誰かと同居しますか? 
施設に入ったり介護付きマンションに住みますか?
いずれにしても環境激変、ストレスは非常に大きいはずです。

 

こういうことを考えなくて済むのは、今現在、若い世代と同居しているごく一部の人だけです。
高齢者白書によれば、65歳以上の高齢者がいる世帯の中で「3世代同居」は13.2%しかありません(平成25年)。
夫婦のみの世帯31.1%、独り暮らしが25.1%です。
昭和では当たり前だった「子と同居」はまれになり、高齢者は夫婦で暮らすか独りが多数派なんです。

 

様変わりしている高齢者のいる世帯

高齢者は誰と暮らしている? 夫婦のみか独り暮らしが今や主流だ

 

 

でもあなたは、現実を悲観的に見すぎる必要はありません。
相続税の節約のために子や孫に生前贈与しようというくらいですから、もしもの時には誰かが駆けつけてくれるでしょう?
これは大きな強みです。
でも当面、独りで暮らしているのが不安だというなら、セキュリティサービス各社が投入し始めた「見守り契約」なども検討した方がいいかもしれません。

 

■家族のきずなを盤石に

あなたの安心の前提は「家族のきずな」です。
あなたはここに「◎(二重丸)」を付けられますか?
大丈夫、二重丸だと言い切れるなら、次の世代のため生前贈与を考えましょう。
しかし少しでも不安があるなら、あなたが今やるべきは「私の老後の暮らし方について家族と真剣に相談する」です。

 

いつも終活セミナーでお話しするのですが、「人に迷惑をかけない生き方」という発想は、もうおやめください。
歳を取るということは、どうがんばっても(家族であろうが他人にであろうが)人さまの手を借りるということです。
それは恥でも何でもありません。
人生の”順番”です。永遠に若い人はただの1人もいませんから。
最後まで病気もせず、ピンピンして人を頼らずコロリと逝くような人は、ごくごくまれ。

 

意地を張らずに生きましょう。
生前に親族に贈与するかしないかは、あなたの勝手です。
(私の希望を言えば)老後の”あなたの安心”のためにこそ「贈与という切り札」は使ってほしいのです。
『駆け引きに使うなんて』とまじめなあなたは言うことでしょう。
でも、使っていいんです。それほど人の老後は厳しいし、第一・・・・・
あなたの無償の善意に甘えておきながら、後のことは知りません、というのはあってはならないことだと思いませんか?

 

もし「安心」の確証が得られないなら、まずあなたがすることは、
あなたが自由にできる現金や預貯金の相当額を「一時払い型の養老保険」などに回し、暮らしに十分な「終身年金」を受け取れるようにすることです。
さらに、1人で生きても困らないように(認知症になったり重い病気にかかることもありますから)、行政書士などしかるべき専門家と任意後見契約を結ぶべきです。
※任意後見契約は認知症など「後見」が必要な状態になって初めて契約が発効します。

 

■自分のカルテを作りましょう!

今すぐの贈与を引き留めるなんて「相続対策家」にあるまじき提案ですが、家族、親族を思うあまり”あなたの老後”が安心でなくなるなんて、とても許すことができません。
私が言っていること、あなたの腑(ふ)に落ちたでしょうか?
いまひとつピンと来ないなら、ぜひあなたの「ライフプラン」を立ててみてください。
あなたの現在の財産と月々の収入、それに毎月の掛かり(生活費)、それさえ分かれば見通しは立ちます。

 

ただし、あなたの配偶者が亡くなった場合、あなたの収入は激減するはずです。
また病気や認知症になることなど、今のあなたではない「あなた」になる可能性があることも計算に入れましょう。
今後のライフプランを立てる一助にと、私はエンディングノートならぬ「サバイバル・カルテ」を先日作りました。

★終活に関心のある方、完全版エンディングノートを進呈します! 最後まで充実して生きられますように

 

実はこの「サバイバル・カルテ」A4で60ページもあります。
きちんと付けていただければ老後の問題点はすべて把握できるはずですが、
高齢の方にとってはかなり大変な作業になります。
なので、全部書こうとしないで、あなたにとって切実な部分だけでもいいと思います。
※希望者には無料で郵送しますので、下記フォームでお申し込みください。
(個人情報が外部に漏れることは絶対にありません。住所、氏名をお忘れなく!)

 

「子や孫のため」や「節税」ばかりにとらわれず、まずご自分の安心を確保してから「贈与」をお考えください。

 

 

◎遺言・家族信託・後見制度・認知症対策・延命と尊厳死・終活・死後の心配についてもメールで無料相談を行っています。

[btn class=”lightning bg”]メールで無料相談[/btn]

サイトのトップページへ

ジャーナリスト石川秀樹相続指南処行政書士)>

■■ 遺言相続・家族信託.net ■■

石川 秀樹

遺言、相続対策と家族信託の専門家です。特に最近は家族や事業を守るための民事信託への関心を強めています。遺言書や成年後見といった「民法」の法律体系の下では解決できない事案を、信託を使えば答えを導き出すことができるからです。
40年間、ジャーナリストでした。去る人、承継する人の想いがよりよくかみ合うようにお手伝いしていきます。

関連記事

  1. 「相続税は高くない!」

    ★相続税は高くない! 遺産1億、対策なしでも税率は4%切る

  2. 「相続税の計算アプリで

    ★相続税の計算、アプリで楽々!! 実用レベルの使いこなし術

  3. 「法定相続分でわけてはいけない!

    ★法定相続分で分けてはいけない② ふつうの家庭の新常識・妻の老後の安心を守る!

  4. 相続税で重要なのは「順番」

    ★相続税対策で一番に重要なのは「順番」です! あなたが先に逝くって、決まってますか⁉

  5. 「正味の遺産額を知ろう

    ★正味の遺産額とは──実際の財産額を大幅に圧縮→相続税はかなり”おまけ”される!

  6. 節税バカにならないで!

    ★節税バカにならないで!① まず「相続税」がそれほど高くならないワケを解説します

  7. 「相続税は酷税か

    ★相続税は”酷税”⁉──焦った対策、ケガの元。課税対象かなり縮減されます!

  8. 下手な対策、数字に如かず

    ★下手な”対策”より相続税の計算を! 2段階方式、簡単な計算法を教えます

★認知症の家族を守れるのはどっちだ⁉ 家族信託の入門書

家族信託の本、発売中
全国の主要書店で発売中。
静岡県家族信託協会
または Amazonでも購入できます。
本の内容詳細はコチラから。
目次をご覧ください

(表紙)家族信託の本

<著者石川が無料でご相談に答えます>
本235PのQRコードから「家族信託パンフレット申込フォーム」に跳んでメールを送信いただけば、私が読者の問題に直接「答え」を差し上げます。

★電話でのお問い合わせ

遺言・家族信託・成年後見 054-207-9592

★<新版>家族信託のパンフレット、16ページに倍増!

家族信託の豊富な事例を追加。
銀行に凍結されたら手遅れです。
成年後見に追い込まれる前に決断を。
お申し込みはコチラから。

 

家族信託パンフレット

★筆者のプロフィール

俺丸200

石川秀樹

1950年生。ジャーナリストです。相続対策家(行政書士)。小さな出版社の社長でもあります。何を書いてもユニーク。考え方がまともなだけなんですが。このブログは遺言相続、家族信託、それと老後のあれこれについてが中心。

プロフィル

オール相続の略歴

[btn]超終活ノートさしあげます[/btn]

★静岡県家族信託協会(石川秀樹行政書士事務所)

054-207-9592
祭日以外は営業しています。

『成年後見より家族信託』

家族信託の本、発売中
全国の主要書店で発売中。
静岡県家族信託協会
または Amazonでも購入できます。
本の内容詳細はコチラから。
目次をご覧ください

(表紙)家族信託の本

<著者石川が無料でご相談に答えます>
本235PのQRコードから「家族信託パンフレット申込フォーム」に跳んでメールを送信いただけば、私が読者の問題に直接「答え」を差し上げます。
PAGE TOP