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★年齢に対する違和感って、感じたことありませんか?心はなかなか老いません。どうにもコレは・・・・・

実年齢とのギャップ感じませんか

 

「老いの小文(こぶみ)」などというテーマで書いているが、
65歳の私は「老い」なぞまったく意識していない。
先日、61歳の時に書いたブログを読んで笑ってしまった。
まことに意気盛んである。
恥かしいくらいに“青白い炎”をメラメラと燃え立たせているのだ。

 

あれから4年。歳(とし)なりに少しは変わっただろうか?
あまり・・・・・・。
年年歳歳、人は変わっていかなければウソなのだが、
どうにも「歳をとる」ということには慣れないようだ。

 

■2011年6月のブログから

<『若さ』とは>

クルマに慎重になった。
階段でズッコケそうになるし、
視力も半年ごとにメガネを換えたくなるほど落ちている。

と、愚痴ってみたが、実は本人、そんなに気にしていない。

家の体重計で測ると、僕の体内年齢は61歳にして「36歳」である。
根拠のある数字なのかどうか、多少疑いながら、
それでも、大いに気をよくしている。

そもそも「若さ」をブログのテーマにするなんて、
歳(とし)を意識している証拠だ」と言われそうだが、
僕の感覚はちょっと違う。

58歳当時の私

58歳当時の私である

「61歳」という自分のを、僕はつかみかねている。
それなのに周りは、あるいは「世間一般は」と言ってもいいと思うが、
年齢」という物差しを平気で使い、その常識の中で人をとらえている。
だから「その歳で挑戦するなんて、エライですね!」などと言うし、
その言葉に対して、僕は強い違和感を覚えるのだ。

以前、ツイッターのプロフィールに次のようなことを書いた。

とある地方紙の元編集局長。
好きな人=家内と菅野美穂。
目標=まちの法律家になる。
夜は受験勉強。
もうひとつの山(ピーク)に登りたい。

今から思えば、気負っていたなぁと思う。
でも当時は、『今に見ておれ…』という気持ちがあり、それをストレートに出した。

とは言え、何か欲望ギラギラで、いかにも「イヤな奴」なプロフィールだった(と思う)。
ところがこのプロフ、けっこう受けがよかった。
「好きな人=家内と菅野美穂」が若干、印象をやわらげてくれたのかもしれない。

問題は「もう一つの山に登りたい」というフレーズ。
これへの支持が予想外に高かった。
しかも「エライ!」とまで言ってくれる。
「エライ」理由は「その歳で挑戦している」ということらしい。

でも正直いって、僕はすごく気恥ずかしい。

「この山」は自分の想像以上に高く、険しかった。
もともと司法書士を目指したのだが、懸命の勉強にもかかわらず、
1年、2年で資格を取るのは無理と判断せざるを得なかった。
そこで、「行政書士」に目標を変え、昨年11月に受験したが、実らなかった。
その結果、今も勤めを続けつつ、夜は受験勉強の日々とあいなっているわけだ。
※結局2年目の2012年1月に行政書士試験に合格し、その年8月から開業した。

挑戦したが、結果が悪かったから恥ずかしい訳ではない。
結果も見定めないうちにほめられ、その気になっていた自分が恥ずかしいのだ。
歳が歳だから「挑戦するだけでもエライ!」というのは、違うと思う。
20代、30代の青年のチャレンジであったなら、誰も「スゴイ!」とは言わない。

それが60代の挑戦なら、なぜエライことになるのか。
錯覚、刷り込み、「この年齢ならこうなる」という勝手な思い込み。
それに対して、国家試験に「年齢によるハンディ」などという制度はない。
気持ちがいいほど公平だ。
だからこそ、やりがいがあると言うものだ。

長々と書いたが、
健康で体力が普通に残っている「60ウン歳」には、僕みたいな人がいくらでもいる。
いい加減に、ひとを年齢で区切る発想はあらためてほしい。

先日、フランク・アンネのことを研究しておられる浜祥子さんにお会いした。
朗読会のゲストであったのだが、
あいさつの冒頭、原発事故に触れ、怒りを込めて政策の不合理を訴えた。
僕より若干年上とお見受けしたが、若い!!
姿かたちもそうだが、真剣に不条理に対して怒る姿が、とてもすがすがしい。

それに比べて『自分は未熟だなぁ』とつくづく思う。
しかし、待てよ、未熟なのは今に限ったことではない。
いつでも「発展途上」だった。

70になっても80になっても、僕はこんなことを考え、反省しているに違いない。
そして友とは、「90歳までは現役だな」などとほざいている。
中学以来、僕らはちっとも成長なんかしていないのである。

 

□   ■   □

■あきらめなければ老いることができない!

いや、まったく・・・・、この気分は今も変わらない。
今が幸いなことに健康だから、ということはあるだろう。
しかしこんなことを書くのは“健康誇り”をしたいためではない。
そうではないのだ!

 

多かれ少なかれ年齢に対するこのギャップ(違和感)は、
かなり多くの人がお持ちなのではないだろうか。
だから高齢者と見ると、子どもにするのと同じように膝を曲げ、
目線を低くしてやさしく語りかけるような態度、本人は悪意がないし
むしろその人のホスピタリティーが行わせていることはわかっているが、
僕は『やれやれ・・・・、ばかにするないッ!』と思ってしまう。

 

年寄りは自分のことを年寄りだと思っていない。
それは、若さに焦がれるからそうなのではない。
人は自分を曲げなければ、あきらめなければ、老いることができない。
心がいまだ成熟していないのに、老いた気分にはなれない。

 

私が異常ではない証拠に、多くの人がうなずいてくれるのではないか。

 

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ジャーナリスト石川秀樹相続指南処行政書士)>

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石川 秀樹

遺言、相続対策と家族信託の専門家です。特に最近は家族や事業を守るための民事信託への関心を強めています。遺言書や成年後見といった「民法」の法律体系の下では解決できない事案を、信託を使えば答えを導き出すことができるからです。
40年間、ジャーナリストでした。去る人、承継する人の想いがよりよくかみ合うようにお手伝いしていきます。

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★筆者のプロフィール

俺丸200

石川秀樹

1950年生。ジャーナリストです。相続対策家(行政書士)。小さな出版社の社長でもあります。何を書いてもユニーク。考え方がまともなだけなんですが。このブログは遺言相続、家族信託、それと老後のあれこれについてが中心。

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